診療理念
安心安全を最優先する精神科病院を目指しています。
統合失調症においては『治療を“苦痛”と思わせない』方針のもと、抗精神病薬の処方(有効性・安全性・忍容性)にもこだわり、患者様の未来を見据えた治療に取り組んでいます。
クロザピンやLAIの導入促進、ベンゾジアゼピン系薬物の減量に取り組んでいます。
1. ベンゾジアゼピン系薬剤からの脱却を目指します
抗不安薬や睡眠薬として使用されることの多いベンゾジアゼピン系薬剤は効果を素早く実感できるメリットがある一方で、乱用や依存性の高さが問題となっています。当院では同剤採用の中止を段階的に進めており、2009年時点と比較するとその使用量は1/6になりました(2025年時点)。今後も必要最小限でシンプルな処方を目指した薬物療法を進めていきます。
2. クロザピン(クロザリル)を積極的に導入しています
日本には約78万人の統合失調症患者さんがいると言われていますが、その約3割は治療抵抗性とされ、複数の抗精神病薬を使用しても十分な治療効果が認められないのが現実です。その様な患者さんに、いわば「最終手段」とも言える薬剤 クロザピンを積極的に導入しています。当院は香川県で最初のクロザピン登録病院であり、登録患者数も県内最多です。
3. 続けてもらいやすい薬物療法を工夫しています
精神科疾患の治療は長期間に及びます。そのため、途中で服薬や受診を中断し、その結果症状が再発・再燃してしまうケースも少なくありません。当院では、患者さんに「続けてもらいやすい」薬物療法の実現のために尽力しています。例えば持効性注射剤 [LAI : Long Acting Injection]を積極的に勧めていますが、持効性注射剤の導入により4週間 (もしくは12週間)に1度の注射で毎日服薬する必要がなくなるため治療負担を大きく軽減できるだけでなく、症状の再発や再入院予防にも効果があることが確認されています。また一包化調剤 [ODP]も推進しており、服薬間違い (重複服用、飲み忘れ)の予防につなげています。
薬の一包化調剤 [ODP]
飲み忘れや、たくさんのお薬をシートから取り外す手間を省くために、
複数の飲み薬を服用のタイミングに合わせて一包にまとめてお出ししております。